夏本番。暑い毎日が続きますが、夏ならではの楽しみが「夏祭り」です。子どもを連れて夏祭りに出掛けるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
夏祭りへ出掛ける際、何を持っていけばいいのか悩むのが子ども用品です。歩いて楽しむので、なるべく荷物は少なくしたいけど「持ってこれば良かった…!」と後悔したくないですよね。
今回は子どもと行く夏祭りについて持ち物やお出かけの際のポイントなどお話します。
着替え一式
飲み物や食べ物をこぼしてしまった時に備えて、着替えを1組準備しておくと安心です。圧縮袋に入れておくとコンパクトに収まります。
タオル
汗拭きはもちろん、日よけにも便利なタオル。スポーツタオルのサイズが便利です。
ゴミ袋
ゴミ袋は、使ったティッシュやウェットティッシュ、屋台で買った食べ物のゴミを入れるのに重宝します。レジャーシートを忘れてしまった場合は、レジャーシート代わりにもなりますよ!持ち手のついたレジ袋を数枚持参しておくのがおすすめです。
ウェットティッシュ
夏祭りでは、かき氷やたこ焼き、焼き鳥など、手が汚れてしまう食べ物が多いです。洋服が汚れないように、ウェットティッシュでこまめに拭いてあげましょう。
絆創膏
夏祭りでは、履きなれない草履や靴で靴擦れを起こしたり、人込みで転んでしまったり、絆創膏が必要になることが出てくることもあります。子どもの好きなキャラクターだと痛みも忘れて過ごせるかもしれません。
虫よけスプレー・虫刺され薬
夏は蚊などの虫が多い季節。とくにお祭り会場では木陰で休むことも多く、知らないうちに虫に刺されていることも珍しくありません。夕方以降は蚊が出やすいです。虫刺されを掻くと傷になるため、それを防ぐためにも虫刺されの薬を持参しておきましょう。
保険証・母子手帳のコピー
万一のケガや体調不良に備えて、保険証・母子手帳のコピーも持ち歩きましょう。
◎あると便利なもの
・扇子・うちわ・携帯扇風機
夕方以降でも、蒸し暑いので暑さ対策におすすめです。
・迷子防止グッズ(名札・エアタグなど)
人混み対策に効果的です。一人でどんどん歩いて行ってしまいやすい2~4歳の子どもに持たせたり、カバンに入れておくと安心です。
・カメラ
せっかくの夏祭り。子どもが楽しんでいるところを記録しておくと思い出になります。
迷子対策
夏祭りは多くの人でにぎわうため、子どもがはぐれてしまうこともあります。出発前に「万が一迷子になったら、ここで待ち合わせしよう」と集合場所を決めておくことが大切です。また、子どもの服装や持ち物をスマホで撮影しておくと、いざというときに役立ちます。さらに、子どもには保護者の名前と電話番号を書いたメモや名札を身につけさせると安心です。
熱中症などの体調管理
暑い時期の夏祭りでは、こまめな水分補給が欠かせません。のどが渇く前に水を飲ませるよう心がけましょう。加えて、帽子やタオル、日焼け止めなどで直射日光を避け、汗をかいたらすぐにふけるようにしておくと良いでしょう。ゆかたを着せる場合は、涼しい素材や通気性のよいインナーを選ぶこともポイントです。
花火や屋台などの火気にも注意
会場によっては手持ち花火が禁止されていることもあるので、ルールを守りましょう。また、屋台の火や調理器具に子どもが近づかないよう、しっかり見守ることも忘れずに。
人混みの中での移動
人混みの中での移動は特に慎重に行いましょう。子どもとは必ず手をつなぎ、ベビーカーを使う場合は混雑具合に応じて無理に進まないようにすることが大切です。押されて転倒することもあるので注意しましょう。できるだけ混雑を避けた時間帯に訪れると、落ち着いて楽しめます。
子どものペースに合わせて行動する
人混みや暑さに長時間さらされると、子どもは疲れてしまいがちです。スケジュールには余裕を持ち、混雑する前の早い時間に会場へ行くのがおすすめです。また、こまめな休憩や水分補給も忘れずに。
子どもが楽しめる内容を事前にリサーチしておく
屋台の種類や、子ども向けのゲームコーナー(スーパーボールすくい・ヨーヨー釣りなど)、ステージイベントなどを事前にチェックしておくと、「何があるかわからない」という不安が減り、子どもに「これやってみたい!」という気持ちが湧きやすくなります。
服装もお祭り気分を盛り上げる要素の一つ
浴衣や甚平を着せてあげると、特別感が増して子どものテンションもアップします。ただし、動きやすく、涼しい素材のものを選びましょう。履物は、転倒防止のためにサンダルよりスニーカーや布草履のほうが安全なこともあります。
写真や動画を一緒に撮る
ただし、撮影ばかりにならないよう、「一緒に楽しむ時間」をしっかりとることも大切です。子どもが夢中になっている表情を見逃さないよう、パパ・ママも“お祭りモード”で臨みましょう。
お祭りのルールやマナーを一緒に学ぶ
「ゴミはゴミ箱に捨てようね」「順番を守ろうね」といった基本的なマナーを、体験を通じて自然に学べる時間でもあります。
子どもと過ごす夏祭りは、笑い声やにぎやかな音、甘い香りに包まれた、まさに“夏そのもの”を感じられる特別な時間です。小さな手を引きながら歩いた屋台の道、はしゃいで跳ねる子どもの後ろ姿、一緒に見上げた夜空の花火――どれも、日常の中ではなかなか味わえない貴重な瞬間です。
多少の疲れや汗も、子どもの「楽しかったね!」の一言で、すべてが報われるような気がします。大切なのは完璧に過ごすことよりも、一緒に笑って、一緒に驚いて、同じ思い出を重ねること。そんな体験が、きっと子どもの心にも親の心にも、温かな記憶として残っていくはずです。
また来年も、同じようにワクワクしながら浴衣に袖を通し、「どれから見に行こうか」と話し合いながら、夏の風を感じられたら――それだけで、もう十分。季節ごとの行事が、親子の時間をより豊かに彩ってくれることを、改めて感じさせてくれます。
夏の思い出は、きっとこれからの家族の時間を、もっと楽しく、もっと優しくしてくれるはず。笑顔いっぱいの一日が、来年の夏につながっていきますように。