素材別 家具のお手入れ方法


キッズーの家具に使用している主な3種類の素材


家具の素材

Kidzooの子ども用家具は主に、「無垢材」「集成材」「パーティクルボード」の3種類の素材を使用しています。

 

「無垢材」は、伐採した木を乾燥させて作った「天然」の木材です。木目の美しさなどから、建具やフローリング、家具などの目に見える部分に使われることが多い木材です。

 

「集成材」は、薄くスライスしたり小さくカットした木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせた「人工」の木材です。強度や品質が安定しているので、扱いやすく、多くの家具に使用されています。

 

「パーティクルボード」は、木材の小さなチップを細かくフレーク状に削って小片にし、メラミン樹脂やフェノール樹脂などの接着剤を用いて成形・熱圧した木質の板です。

 

では、それぞれの素材の特徴をさらに詳しくみていきましょう。


「無垢材」の特徴

美しい木目と経年変化が楽しめるのが無垢材です。無垢材の魅力は、やはり美しい木目です。ひとつひとつ異なる天然木の木目は深い味わいがあり、ぬくもりを感じることができます。また、無垢材は長年使うことで、深い飴色になり木目もどんどん美しくなっていきます。これは集成材にはない魅力です。

 

 

「集成材」の特徴

品質が安定しているため扱いやすいのが集成材です。木材は根元から木の先まで、使う部位によって強度やしなやかさが異なります。集成材は性質の異なる部位を切り分けて接着しているため、品質や強度にばらつきがなく反りが少ない為、扱いやすい木材と言えます。

 

 

「パーティクルボード」の特徴

パーティクルボードは、無垢材に比べて厚みや大きさを自由に加工することができ、反りや狂いが少ないのが特徴です。原料には建設現場からの出る木材・パレットなどの廃材や、合板などには不向きな小径の樹木でも利用が可能であり、資源リサイクル性に優れ、地球環境に優しい木質基材と言えます。「無垢材」や「集成材」などの天然板に比べて価格も安価です。

 

 

次は、見た目やお手入れの仕方、使い心地などに直接関係してくる表面の仕上げについてお話をしていきます。


家具の表面仕上げ


家具の塗料

Kidzooの家具は、耐久性や仕上げの美しさを持たせる為に表面仕上げを施しています。

 

無垢材には、木目を生かし表面をコーティングすることができる「ウレタン塗装」や「ラッカー塗装」を。

集成材やパーティクルボードには、見た目を均一に美しく仕上げることができる「塩化ビニル樹脂化粧繊維板」や「プリント紙化粧繊維板」を使用しています。

 

この仕上げの種類によりお手入れ方法が異なってきます。まずは、それぞれの仕上げの特徴についてまとめてみましたのでご覧ください。


無垢材の美しさをそのままに高い耐久性を持つ「ウレタン塗装」

表面に薄くて硬い樹脂の膜を作るため、 傷や汚れがつきにくく、熱・水に強いのが特徴です。

表面にウレタン樹脂塗膜を形成する塗装で、基本的に木の表面を樹脂で覆います。手触りは若干ツルツルとした感触です。

樹脂で表面を覆うので傷に強く、水によるシミなども起きにくいです。しかもオイル塗装のような定期的なメンテナンスが不要なのでお手軽です。さらに、湿度や乾燥などの環境の影響を受けにくいため、長期間ご使用いただけます。

 

 

無垢材の高級感とやさしい肌触りをそのままに。高級家具にも採用される「ラッカー塗装」

ラッカー塗装とは、樹脂などを揮発性の高い溶媒(アルコールやシンナー)に溶かした塗料を使った塗装のことです。アルコールやシンナーが揮発することで木の表面に樹脂などの薄い膜を作る塗装方法です。

ラッカー塗装は塗膜がとても薄い為、何回も重ねて塗膜を作ることで耐水性や耐油性を出します。ウレタン塗装1回分の厚みの塗膜を作るのに、ラッカー塗装だと約25回分塗り重ねる必要があり、手間ヒマがかかりますが、木の肌触りが残る為手触りが良く、やさしい自然なツヤがあり高級感が出ます。アルコールやシンナーなどで塗装を簡単に剥離して補修することが出来るので、家具を代々受け継いで使うヨーロッパの家具では古くから修復が出きるラッカー塗装が使われてきました。

 

 

集成材やパーティクルボードを均一な美しさに仕上げる「化粧繊維板」

・塩化ビニル樹脂化粧繊維板

表面に木目や色柄を印刷した塩化ビニルを貼って仕上げています。 水に強いのが特徴です。

 

・プリント化粧繊維板

木目等を印刷した紙を貼って仕上げています。同一の木目や色柄での生産が可能で、 模様や質感がぴったり揃うのが特徴です。

※シールやテープなど粘着力が高いものを貼りつけると、表面の紙が剥がれることがありますのでご注意ください。


日常のお手入れ方法


ウレタン塗装

・日常のメンテナンスは、手軽で簡単にできるのが魅力です。

・普段は水拭き・お湯拭きで充分です。最後は乾拭きで水分を残さないようにしてください。

・油汚れなどガンコな汚れは中性洗剤を水に薄めて拭き、そのあと水拭き、乾拭きをしてください。

※化学ぞうきんや揮発性の溶剤等は、変色やキズの原因になりますので使用しないで下さい。

 

 

ラッカー塗装

・普段はほこりを払ったあとに乾拭きをしてください。

・年に数回ワックスをかけてあげることで乾燥を防ぎ、より艶と光沢を保つことができます。

 

 

塩化ビニル樹脂化粧繊維板とプリント紙化粧繊維板

・普段は乾拭きをしてください。

・汚れが目立つ場合は、お湯(40℃)で薄めた中性洗剤で軽く拭き取り、その後よく水拭きしてから、布で乾拭きしてください。


塗装の特徴で家具を選ぶ


家具自体のデザインや使い勝手のお好みなどで家具を選ぶのはもちろんですが、お手入れ方法や仕上げの雰囲気などを重視する場合は、以下のような塗装の特徴を基準にお選びいただくとよいと思います。

無垢材の美しい木目と耐久性、

お手入れの手軽さを重視したい

ウレタン塗装の家具がおすすめです。Kidzooシリーズの一部の製品がウレタン塗装を採用しています。詳しくは製品ごとの仕様をご確認ください。

 

キッズテーブル

無垢材の美しさとやさしい手触り、

高級感を重視したい

Kidzoo sopiaシリーズとKidzoo TREPPEシリーズは、主にラッカー塗装となります。天然木の特徴を生かした高級感のある仕上げが特徴です。

※TREPPEグローイングチェアは表面がラッカー塗装で下地がウレタン塗装の2重塗装でより耐久性が高い仕様となっています。

キッズチェア
学習チェア

手に入れやすい価格帯と

近代的なデザイン性を重視したい

Kidzooシリーズの一部の製品が化粧繊維板を採用しています。詳しくは製品ごとの仕様をご確認ください。

ランドセルラックワイド


☆おまけ☆ 快適な使用感とお手入れのしやすさが特徴「PVC(人工皮革)」


座面と背もたれはPVC素材

座面や背もたれなどのクッション材の表面にはPVC(人工皮革)を使用しています。

布地の表面に塩化ビニール樹脂を塗布し、質感を天然皮革に似せた人工素材です。PVCは「ポリ塩化ビニール」を意味する“Polyvinyl Chloride”の略です。

PVCは比較的安価に手に入れることができ、ツルツルとした肌触りが特徴です。耐久性が高く汚れに強いので水や中性洗剤で汚れを拭くことができ、メンテナンスが非常に簡単です。

カビやダニの発生が少なく機能性が高いので、子どものいるご家庭には最適な素材と言えるでしょう。また、加工性も高く、カラフルな色に仕上げることも可能です。

 

<お手入れ方法>

■お茶やお菓子などをこぼしても、拭くだけで簡単にお手入れができます。

■表面の汚れは軽く濡らした布で拭いてください。

■汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き、その後、洗剤成分が残らないようにさらに水拭きしてください。

■最後に柔らかい布で乾拭きしてください。

 

Kidzooのベビーチェア、キッズチェア、学習チェアの座面や背もたれなどにPVCを採用しています。お手入れが簡単で高い耐久性を備えていますので、安心してご使用いただけます。