お盆休みの長いお休みを利用して、実家へ帰省して家族で過ごすという方も多いのではないでしょうか。
小さな子どもがいるご家庭は、帰省するにも一苦労ですよね。赤ちゃんの場合、哺乳瓶や離乳食、おむつ、おもちゃなどが必要になり、長距離になると荷物も多く、移動距離も長くなるので、出発前にしっかりと準備しておきたいものです。
今回は0歳~3歳の子どもをお持ちのご家族に向けて、子連れでの帰省でのポイントについてお話します。
基本の持ち物チェックリスト
・赤ちゃん・子ども用品
□ おむつ(多めに)
□ おしりふき
□ 着替え(上下セット数枚、汚れても大丈夫なもの)
□ スタイ(よだれかけ)
□ ガーゼ・タオル
□ 授乳ケープ or ミルクセット(哺乳瓶、粉ミルク、湯冷ましなど)
□ 離乳食・おやつ・飲み物(マグ、水筒)
□ ベビーフードや食器、スプーン(使い捨ても◎)
□ 抱っこ紐 or ベビーカー(目的地・移動手段に応じて)
□ お昼寝用ブランケット・お気に入りのぬいぐるみ・おしゃぶり
□ 保険証・母子手帳・乳幼児医療証
□ 常備薬(解熱剤・保湿剤・虫よけ・かゆみ止めなど)
□ お風呂グッズ(ベビーソープ・シャンプー・ベビー用保湿)
□ 室内用スリッパ・靴(転倒防止など)
あると便利
□ 折りたたみ補助便座(トイレトレ中なら)
□ 子ども用の軽量ハンガー
□ 洗濯ネット(小物やスタイなど洗う時に)
□ 旅行用哺乳瓶洗いセット
□ スマホの充電器・モバイルバッテリー
移動中にあると便利なもの
□ 暇つぶしグッズ(絵本、シールブック、おもちゃ)
□ タブレットやスマホ(動画、音楽など)
□ ビニール袋(汚れた服・おむつ入れに)
□ ウェットティッシュ・アルコール消毒
□ 着替え1セット(移動中の汚れ対策)
0~1歳ごろ(乳児期)
この時期の赤ちゃんは、環境の変化に敏感で、普段と違う場所では緊張したり、よく泣いたりすることがあります。無理に外出したりせず、赤ちゃんのペースに合わせて、静かな環境でゆったりと過ごすことが大切です。日中は、赤ちゃんが安心して過ごせるように、お気に入りのブランケットやぬいぐるみを持参するといいでしょう。抱っこされながら家の中を歩いて見せたり、ガーゼ遊びや布絵本で遊んだり、軽いストレッチなどで気分転換するのもおすすめです。祖父母とは、無理に抱っこをさせなくても、赤ちゃんの近くに座って話しかけたり、微笑みかけたりするだけでも十分なふれあいになります。
1~2歳ごろ(よちよち歩き期)
1歳を過ぎると、歩くことができるようになり、行動範囲が一気に広がります。ただ、言葉での意思疎通がまだ難しいため、知らない場所で不安になることもあります。この時期の子どもと帰省中に過ごすなら、安全な室内で遊べるスペースを確保し、絵本や積み木、シールブックなど、簡単なおもちゃで一緒に遊ぶ時間をつくるとよいでしょう。慣れてきたら、近所の公園に出かけて外の空気を吸うのも良いリフレッシュになります。また、祖父母とのふれあいも自然な形で。例えば、タオルを一緒にたたんだり、おやつを一緒に食べたりする中で関係が深まります。
2~3歳ごろ(遊び盛り・イヤイヤ期)
2歳を過ぎると、自分の意志がはっきりし始め、いろいろなことに興味を持ちます。反面、「イヤ!」と主張したり、生活リズムが乱れやすくなったりすることも増えてきます。帰省中は、大人の予定を詰めすぎず、子どもがのびのびと遊べる時間をしっかり確保してあげましょう。お絵かきや折り紙、ブロック遊びなど、集中できる遊びを用意すると落ち着きやすいです。また、祖父母との交流も「一緒に〇〇する」形にすると自然です。たとえば、庭の草木に水をあげたり、お料理のお手伝い(混ぜる・渡すなど)をしたりすると、子どもは楽しみながら関わることができます。ただし、慣れない環境では疲れやすいため、お昼寝や食事、就寝の時間はできるだけ普段通りに保つのがコツです。
子どもにとって安心できる環境づくり
・お気に入りのアイテムを持っていく
ぬいぐるみやブランケット、絵本など、普段から使っているものがあると子どもは安心します。
・なるべくいつも通りの生活リズムを保つ
特に、食事・昼寝・お風呂・就寝のタイミングはできるだけ崩さないようにしましょう。
・部屋の安全確認をする
帰省先の家具や階段、コンセントなど、子どもにとって危ない場所は簡易的にガードすると安心です。
祖父母・親族との過ごし方
・無理に「懐かせよう」としなくてOK
最初は距離があっても自然です。子どもが自分から寄っていけるよう、焦らず見守りましょう。
・子どもとの過ごし方に口を出されるときは…
「そういう考え方もありますね」と受け流すのがコツ。必要があれば「最近はこうしてるんです」と説明しても◎。
・手伝いは“できる範囲”で
小さい子どもを見ながらの手伝いは大変なので、「今は見守り優先で」などと伝えて無理せず。
パパ・ママ自身が疲れすぎないために
・夫婦でうまく分担を
片方が子どもを見て、もう片方が親族と話す時間をつくるなど、交代しながらリラックスできる時間を確保。
・「完璧にやらなくていい」と割り切る
ごはんの内容や子どもの態度に気を使いすぎず、ある程度は「今だけ」と割り切るのが大事です。
・リフレッシュタイムをつくる
子どもが昼寝中や祖父母に見てもらえる時間に、1人で散歩したり本を読んだりするのも◎。
子どもとともに帰省する時間は、日常とは異なる緊張や戸惑いがある一方で、家族の絆を再確認する貴重な機会でもあります。慣れない環境に戸惑う子どもを見守りながら、成長の一場面に立ち会えることは、親としてかけがえのない体験となるでしょう。
うまくいかないことがあっても、それもまた思い出の一部。
子どもと過ごす今この瞬間が、いつか心に残る大切な時間になるはずです。