「秋分の日」と聞くと、なんとなく秋の始まりの日なのかな?と思う方も多いかもしれません。そもそも秋分の日って何だろう?普通の日と何が違うんだろう?
せっかくなら子どもにもきちんと意味を伝えて、秋分の日を楽しみたいですよね。
毎年、9月22日または23日を秋分の日といいます。暑い夏から涼しい秋へと変わり始め、昼の長さと夜の長さが同じになる日です。国民の祝日とされています。2025年の秋分の日は9月23日(火曜日)です。
今回は、子どもと楽しむ秋分の日についてお話します。
秋分の日とは?
秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む「秋分点」に達する日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
日本での意味・由来
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」として、1948年に国民の祝日として制定されました。秋分の日を含めた前後3日は「お彼岸(おひがん)」と呼ばれ、ご先祖さまに感謝の気持ちを持って供養する期間となっています。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように、こちらも季節の変わり目を感じさせる時期です。
秋分の日にすること
・ご先祖様のお墓参りに行く
・仏壇の掃除や供養
・季節の変わり目を感じる
・秋の味覚を楽しむ(栗、サツマイモ、きのこなど)
・おはぎを食べる・供える
秋分の日の豆知識
・春分の日(3月)と対になる祝日
・この日を境に、夜が徐々に長くなる
・公転やうるう年の影響で、毎年同じ日とは限らない
自然の中で季節の変化を感じる
秋の風が吹き始め、木々の葉が色づくこの時期、近くの公園や山道を歩きながら、どんぐりや落ち葉を拾ったり、虫を観察したりするのは子どもにとっても楽しい体験です。夕方には真西に沈む夕日を眺めながら、「今日から夜がだんだん長くなるんだよ」と自然のリズムについて話すのもよいでしょう。
秋の味覚を楽しむ親子クッキング
つまいもを使ったスイートポテトや、栗入りのおこわなど、旬の食材を使った簡単な料理を一緒に作ることで、食への興味や季節感を育むことができます。小さな子どもでも、お芋をつぶしたり、丸めたりする作業なら楽しく参加できます。
家の中で季節の遊びを楽しむ
秋の絵本の読み聞かせや、落ち葉やどんぐりを使った工作など、親子でゆったりとした時間を過ごすことも秋分の日の楽しみ方のひとつです。
子どもへの伝え方
・秋分の日は、秋が始まる日だよ
・お月さまが綺麗に見える季節だよ
・昼と夜の長さが、同じくらいになるよ
・おいしい食べ物がたくさん収穫できる時期だよ
・「しゅうぶん」の「しゅう」は、漢字で「秋」って書くんだよ
・ご先祖さまに「いつも見守っていてくれてありがとう」って言う日だよ
秋分の日は、自然の移ろいや命のつながりを感じることができる、大切な節目の日です。
家族でゆったりとした時間を過ごしながら、子どもとともに季節の変化や日本の文化に目を向けてみてはいかがでしょうか。