赤ちゃんの夜泣き


赤ちゃんはどうして夜泣きをするの?


「スワドル」と「おくるみ」

夜泣きとは、原因が分からないまま泣き続けることを指します。生後半年~1歳半までが多いですが、赤ちゃんによって全く夜泣きをしない子や2歳を過ぎても夜泣きが続く子など、さまざまです。赤ちゃんの夜泣きが続く日は、寝不足が続いて精神的に辛いですよね。赤ちゃんはなぜ、夜中に目を覚まして泣いてしまうのでしょう。

 

赤ちゃんが空腹でもなく、おむつも濡れていない、特に体に不快や異変が見られないのに夜泣きをする原因は正確には分かっていませんが、次のようなことが考えられます。脳の発達に伴う刺激の整理、環境や体に違和感がある、睡眠サイクルの乱れ、不安や興奮、日中の刺激やストレスなどです。

 

今回は「赤ちゃんの夜泣き」について詳しくお話します。



夜泣きの原因


スワドルは必要?

新生児~1ヶ月

この時期の赤ちゃんは体に不快感を伝えるために泣くことが多いです。赤ちゃんにはまだ「体内時計」が備わっておらず、昼夜の区別がなく、短いサイクルで「泣く」「寝る」を繰り返します。夜中に泣き出してもミルクでお腹がいっぱいになると落ち着く場合もあります。お腹がすいた、おむつが濡れて気持ちが悪い、暑い、げっぷがうまく出ないなどの原因を取り除いてあげましょう。


スワドルは必要?

生後5ヶ月~1歳

この時期の赤ちゃんの体内時計が働き出し、寝る時間と起きる時間の区別がはっきりとできるようになります。少しずつ、夜にまとめて眠れるようになってきますが、まだ夜泣きをしてしまう子もいます。起きる・寝るの生活リズムが整っておらず、夜しっかりと眠ることが出来ないことが考えられます。朝は起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びる、夜は静かに過ごして暗い部屋にするなど、部屋の環境作りも意識してみましょう。また、生後5ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは少しずつ人の表情や動きを認識するようになり、日中の刺激の影響での夜泣きが増えてくる時期です。抱っこをして背中をトントンしてあげるなど、安心させてあげると落ち着く場合もあります。


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乳幼児期(1~2歳)

1歳を過ぎると歩くようになり活動的になります。体力も増えて動きも活発になる為、日中の活動の幅が広がります。また、1日2~3回程度だった昼寝が1回で済むようになります。午前中は体を動かして遊び、午後は決まった時間に昼寝をするという生活習慣が身に付くと、夜も眠りにつきやすくなるでしょう。昼寝は午後3時頃までに切り上げると、夜の睡眠の質を向上させることができます。また、あまり長い時間寝すぎないことも大切です。子どもの体調にもよりますが、夜にきちんと眠れるように昼寝は2時間以内に収められるとよいでしょう。



寝かしつけ方法


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空腹やおむつの不快感を取り除く

生後1ヶ月の頃では、まだ夜中にしっかりと眠れるほど母乳やミルクを飲める赤ちゃんは少ないかもしれません。授乳してお腹いっぱいにして、おむつが濡れていたら交換してあげて、気持ちよく眠れる状態にしてあげましょう。

 

抱っこして歩く

赤ちゃんは抱っこされている刺激(触られている感覚)赤ちゃんの脳に届き安心します。これは「輸送反応」という、哺乳類の赤ちゃんが生まれつき備えているものです。「輸送反応」とは哺乳類の子どもが親に運ばれるとき、泣き止んでおとなしくなる反応です。動物は移動のとき、敵に見つからないように生き延びるための子どもの反応として、親に協力しておとなしくします。この本能が人間の赤ちゃんにも備わっていると考えられています。「輸送反応」は泣いている赤ちゃんを泣き止ませるのに即効性があります。効果が出やすいのは生後1~8ヶ月頃までです。それ以上の月齢の場合、体が重くて抱っこがしんどいです。また、赤ちゃんの眠るリズムが大切になってくるので、眠くない時にやってもうまくいかなくなります。10分以上歩いても寝ない場合は、一度お休みをしましょう。

 

トントンする

背中やおしり、太もも、肩などをトントンします。子どもの好みや個人差がありますが、心音に合わせたり、少し早めのリズムで、だんだんゆっくりめにしていくとよいです。

 

スキンシップ

子守歌を優しく口ずさむ方法もあります。寝るときに、いつも同じ子守歌を歌ってあげると、「この歌を聴いたらねんねしたくなる」習慣を身に付けさせてあげます。子守歌と一緒にトントンしたり、添い寝をしてあげると寝付きがよくなります。

 

スワドルを使う

おくるみ(スワドル)を使用すると、モロー反射によって目を覚ましにくくなります。モロー反射という大きな音や明るい光、身体が傾いた時など、外から大きな刺激が与えられたときに、手足をビクッとさせ、ゆっくり万歳をするように腕を広げる原始反射があります。モロー反射の動きで寝ていたのに起きてしまった、泣いてしまったなど、寝かしつけがうまくいかないことがあります。くるんであげると手足が固定されるので、モロー反射で起こしてしまう可能性を下げることができます。「スワドル」は、赤ちゃんを包んであげることで動きを適度に抑制して、安心感を与えることができます。包まれることで、お母さんのおなかの中にいた頃と同じ姿勢になり、安心するといわれています。

 

「スワドルの選び方」を読む



寝かしつけのコツ


スワドルは必要?

寝かしつけの時は明かりを消す

大人は明かりがついていても「寝よう」という意識があるため自然と目を閉じますが、赤ちゃんは視界に明かりが入ってくると光のほうを見てしまいます。明かりをつけるのはお世話をするときだけにして、なるべく暗い環境にします。

 

おやすみ前の行動を作る

夜、寝る前の時間にやることのルーティンを決めると、赤ちゃんは「これから寝るんだ」と無意識に体や心が寝るための準備をします。寝る前の授乳→絵本を読む→寝かしつけ、など毎日の行動パターンを決めて、時間も毎日同じにすると赤ちゃんもママ・パパも習慣化しやすいです。

 

1歳頃~ぬいぐるみやタオルを使う

1歳頃から、寝るときにお気に入りのタオルを敷いたり、ぬいぐるみを添い寝に使ったりすることも効果的です。子どもが好きなキャラクターのタオルを使ったり、眠りに入る時にぬいぐるみが一緒だと安心できる子もいます。子どもが寝た後、ママが布団から出ても、ぬいぐるみが横にいれば安心して寝てくれるかもしれません。ぬいぐるみは、子どもの顔に覆いかぶさる危険性がありますので、深い眠りについたら、ぬいぐるみをはずしましょう。



いつか終わりが来る夜泣き


スワドルは必要?

夜泣きは時期が過ぎたら終わるもの、成長とともに自然とおさまるとされていますが、パパ・ママはいつまで続くんだろう…と不安になる方も少なくありません。しかし夜泣きはいつか終わりが来ます。辛い気持ちになったら、家族や友人などに話を聞いてもらうことで、気持ちが少し楽になるかもしれません。