暑くなると、子どもが「涼しく遊べるプール遊びをしたい!」と訴えるご家庭が多いのではないでしょうか。全身を使って遊ぶプール遊び。実は、運動だけでなく、感覚や心の発達にもつながる大切な“育ちのチャンス”が詰まっています。
今回は、プール遊びの魅力と、安全に遊ぶためのポイントなどをご紹介します。
プール遊びは成長のチャンス
水の中では、バランス感覚や筋力、感覚刺激をたくさん受けながら自然と体が鍛えられます。さらに、お友だちと遊ぶことで、順番を待つ・譲り合う・声をかけるなどの“社会性”も育まれます。
年齢に合わせた楽しみ方
●0〜2歳:足だけ水に浸けたり、バケツやカップで水をすくって遊ぶだけでOK。まずは「水に慣れる」ことが大切。
●3〜5歳:少しずつ顔をつけたり、浮き輪やビート板に挑戦したりと、自分から“やってみたい”気持ちを応援しましょう。
●小学生以降:水中鬼ごっこや簡単な泳ぎの練習も。「できた!」の体験が自信につながります。
安全と体調管理
こまめな水分補給を忘れずにしましょう。また、日焼け対策には、子ども用日焼け止めやラッシュガードを活用しましょう。プール後はしっかり体を拭いて着替えを。遊び疲れた日は早めの休息を。
・水着、ラッシュガード
・タオル(多めに)
・水遊び用の帽子
・サンダルやビーチシューズ
・着替え一式(下着や服、靴下など)
・プール用おむつ(乳幼児)
・水筒・飲み物(こまめな水分補給のため)
・子ども用日焼け止め
【あると便利なアイテム】
・ラッシュガード(日焼け防止、冷え対策)
・ゴーグル(目を守るため)
・プール用おもちゃ(カップ、水鉄砲、ボールなど)
・防水ケース(スマホや小物の保護用)
・汗拭きシート・おしぼり
・簡単な救急セット(絆創膏など)
プールに入る前のチェックリスト
●健康状態の確認
・熱がないか(37.5℃以上は避ける)
・咳・鼻水・下痢などの症状がないか
・傷や湿疹がひどくないか
・予防接種後24時間以内は避けた方が良い場合も
●トイレを済ませる
・小さい子は、入水前に必ずトイレへ
・おむつが取れていない子は「水遊び用おむつ」が必須
●身体を清潔に
・シャワーで汗や汚れを落とす
・髪を洗っておくとより清潔(長髪は結ぶかキャップ着用)
●安全面の確認
・プールのルールを説明(走らない、飛び込まないなど)
・必ず大人が目を離さずに付き添う
・浮き輪やアームリングなどの使用も検討
安全面のポイント
・目を離さない
必ず大人が常に付き添い、目を離さないようにしましょう。数秒の油断が事故につながることもあります。
・浅い水でも油断しない
子どもは数センチの水深でも溺れる可能性があります。ビニールプールでも注意が必要です。
・年齢・発達に合った遊び方を
乳幼児と幼児、小学生では遊べる内容や道具が異なります。無理のない範囲で、年齢に応じた遊びを選びましょう。
・水温・気温の確認
プールの水温が冷たすぎると体調を崩す原因に。水温は25~30℃、気温は30℃前後が目安です。
・日焼け・熱中症対策
帽子、ラッシュガード、日焼け止めなどで対策しましょう。適度な水分補給を忘れずに。
準備のポイント
・水着、タオル、着替え、浮き具、帽子、サンダルなどを準備。
・紫外線対策グッズ(ラッシュガード、日焼け止め)。
・水鉄砲やバケツなど、簡単な水遊びグッズがあると盛り上がります。
・地面が滑らないように、マットなどを敷くのもおすすめ。
楽しむための工夫
・簡単なルールを決める
「走らない」「順番を守る」「ふざけすぎない」「飛び込まない」など。
・水を使ったゲームを取り入れる
スポンジリレー、水風船キャッチ、水中宝探しなど。
・親子で一緒に楽しむ
子どもは大人と遊ぶと安心し、楽しさも倍増します。
・写真や動画で記録を残す
夏の思い出づくりにぴったり。
水遊びは、子どもの発達や好奇心を育む絶好の機会でもあります。
安全を守りつつ、楽しい学びの場として、家庭でも積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。