乳幼児期は、予防接種や乳児健診のために、医療機関に行くことが多いですよね。子どもが産まれてから近所に小児科の病院がたくさんあることを知った、というパパ・ママも多いのではないでしょうか。子どもが産まれてから、小児科が身近な存在になります。子どもの発熱、具合が悪いなどパパ・ママも子どもも不安の中、いつも診てくれる「かかりつけ医」に診察してもらえることは心強いものです。

そもそも「かかりつけ医」とは、日常的な体の不調や健康相談を継続的に診てもらえる“身近な主治医”のことを指します。特に子どもの場合は、成長とともに体調や心の変化が起こりやすいため、信頼できるかかりつけ医を持つことがとても重要です。

また、街の病院で「△△小児科」や「○○子どもクリニック」の名称なら、先生は小児科医です。中でも日本小児科学会認定医、日本小児科学会専門医の肩書を持つ医師は、小児科のエキスパートとして認められた小児科医ということになります。

小児科医は赤ちゃんの全身を総合的にみて判断し、適切な治療や投薬を行います。そして、もっと高度な検査や医療設備が必要な場合は、大学病院などの大きな病院を紹介してくれます。

今回は、そんな子どものかかりつけ医についてお話します。

通いやすい場所にあるか

病院は、自宅や保育園・学校から近いと急な発熱やケガのときにも安心です。また、駐車場の有無や公共交通機関でスムーズに行けるのかなどの交通アクセスもチェックしましょう。

先生の対応・説明が丁寧か

子どもへの接し方が優しいことも大切なポイントです。高圧的な先生だと、保護者にはもちろん、子どもにとってもストレスになってしまいます。また、病気や薬について、分かりやすく丁寧に説明してくれる先生だと、安心できますよね。こちらからの不安や質問にしっかり答えてくれる先生も安心です。

診療内容や対応できる範囲

一般診療以外に、予防接種・乳幼児健診・アレルギー対応などができると、子どものことを相談しやすいです。また、必要に応じて、専門医や大きな病院を紹介してくれる連携体制があるかも重要です。

予約システムや待ち時

小さな子どもが体調不良の中、小児科の予約を取ることはママにとって大変なことです。スマホで簡単にネット予約ができる病院だと手間を減らすことができます。当日の急な発熱でも対応してもらえるのか調べておきたいところです。また、待ち時間が短いか、待合室に絵本など置いてあるかなど、待っている時間をどう過ごすかも考えておきたいところです。

口コミ・評判を調べる

地域のママ・パパからの評判や、Googleなどの口コミ評価をチェックしましょう。SNSや子育てアプリ（例：ママリ、ninaruなど）も参考にすると情報を得られやすいです。

子どもの体質・病歴を把握してもらえる

・継続的に通うことで、成長や過去の病気・アレルギーなどを把握してもらえる。

・体調の変化にすぐ気づいてもらえる。

スムーズな診察・治療ができる

・毎回一から説明しなくてもよいので、診察がスムーズ。

・よくある症状でも的確に判断してもらえる。

予防接種や健診の管理がしやすい

・ワクチン接種のスケジュールを一括で管理してくれる。

・定期健診なども忘れずに案内してもらえる。

ちょっとした悩みも相談しやすい

・発熱や咳などの軽い症状、育児の不安、発達の相談などもしやすい。

・「様子を見るべきか」「すぐ病院に行くべきか」などの判断がしやすい。

急な体調不良にも安心

子どもの状況を理解してくれているため、診察や対応が早く的確。

・休日や夜間に他の医療機関を受診する際も、紹介状を書いてもらえる場合がある。

専門医や病院への紹介がスムーズ

・必要に応じて、信頼できる専門医や大きな病院を紹介してくれる。

・医療機関同士の連携で安心して治療を受けられる。

子どもが病院に慣れる

・いつも同じ先生・スタッフに診てもらえることで、子どもが病院に安心感を持てる。

・怖がらずに診察を受けられるようになる。

子どもが病気になったとき、「近くの小児科クリニックに行くべきか、それとも大学病院の小児科に行くべきか」と迷うことはよくあります。それぞれに特徴があり、目的や子どもの状態によって使い分けるのが理想的です。

まず、かかりつけ医として日常的に利用するなら、近所の小児科がおすすめです。通いやすく、発熱や咳、胃腸炎などのよくある症状にすぐ対応してもらえる点が大きなメリットです。また、予防接種や乳幼児健診、ちょっとした育児の相談など、日常の健康管理も一貫して見てもらえるため、家庭にとって心強い存在です。

一方、大学病院の小児科は、より専門的な診療や精密検査、慢性疾患への対応に強みがあります。たとえば、ぜんそくがなかなか治らない、けいれんを繰り返す、アレルギーが重い、先天性の疾患があるといった場合には、専門医がそろっている大学病院が安心です。ただし、大学病院では紹介状が必要だったり、初診に時間がかかったり、待ち時間が長いこともあるため、日常的な受診にはやや不向きです。

そのため、基本は近所の小児科をかかりつけ医として持ち、必要に応じて大学病院を紹介してもらうという使い方が最も効率的で安心です。かかりつけ医が子どもの体質やこれまでの経過を把握していることで、大学病院にスムーズに情報を引き継ぐこともできます。

子どもが産まれて、初めて小児科医のいる病院に連れて行くのは予防接種の機会が多いかもしれません。口コミなどでは分からない事も多いので、まずは予防接種で病院の雰囲気を見てみるといいかもしれません。

体調が悪い時、いつもの病院、顔なじみのいつもの先生だと、子どもも安心できます。また、かかりつけ医と、かかりつけ医が休みの時に行けるお医者さんなど、複数の病院を使い分けているパパ・ママもいます。臨機応変に使い分けることは、急な子どもの体調不良にも安心ですね。

是非、安心できるかかりつけ医を探してみてください。