料理のお手伝い


子どもに料理をお手伝いしてもらう


子どもに料理をお手伝いしてもらう

子どもにも料理が出来るようになってほしい、食べ物に興味を持ってほしい、そういった気持ちで子どもと料理をしてみたいと思うパパ・ママもいらっしゃると思います。

 

子どもが料理をする、お手伝いが出来るようになる年齢は、いつからでしょうか?初めてのお手伝いは、何をしてもらえばいいでしょうか?

 

今回は、そんな子どもに初めて料理をお手伝いしてもらうときのポイントなどをお話します。



台所育児とは?


台所育児とは?

「台所育児(だいどころいくじ)」とは、子どもを台所(キッチン)での料理や家事に積極的に関わらせながら育てる育児方法です。料理を通じて、子どもの成長や学びを促すことを目的としています。

 

五感を使った体験

包丁で切る、手でこねる、においをかぐ、音を聞く、味わうなど、料理は五感すべてを使う活動。子どもの感覚や好奇心が育ちます。

 

生活力の向上

食材の扱い方、火の扱い、段取りなどを通じて、将来的に自立した生活を送る力が養われます。

 

自己肯定感を育てる

「自分でできた」「家族が喜んでくれた」といった体験が、子どもの自信や達成感につながります。

 

親子のコミュニケーション

一緒に料理する時間は、自然と会話が生まれ、信頼関係が深まる時間でもあります。

 

簡単なものであれば特別な準備は必要なく、今日からすぐにでもはじめられます。子どもの「やりたい!」という気持ちを尊重し、基本は見守る姿勢が大切です。親子のコミュニケーションの場にもなり、「一緒に」「何かを作る」という共同作業により絆を深めることもできるはずです。

 



子どもとの料理中に気をつけたい【安全対策】ポイント


子どもとの料理中に気をつけたい【安全対策】ポイント

包丁・刃物の取り扱い

子ども用の包丁(プラスチックやギザギザ刃)を使う

最初は「バナナ」「豆腐」「やわらかいきゅうり」など切りやすい食材から包丁を持つときは「猫の手」(指先を曲げる)を教える

必ず大人がそばで見守る

 

火の取り扱い

コンロやIHのスイッチに触らせない(最初は火を使わないメニューがおすすめ)

火を使う調理(炒め物、煮物など)は大人が担当

フライパンや鍋の取っ手は内側に向ける(ぶつかって落とさないため)

鍋のふたを開けるときは蒸気に注意(大人が行う)

 

熱いもの・熱湯

やかん、鍋、電子レンジで加熱したものには触らせない

お湯の入った容器は手の届かない場所へ

ミトンやふきんは熱くても使わせない(感覚が鈍るため)


子どもとの料理中に気をつけたい【安全対策】ポイント

衛生面の配慮

料理の前と後に手を洗う

生肉や卵を触ったらすぐ手洗い(菌の危険がある)

調理中は髪を結ぶ、エプロンを着る

 

滑り・転倒防止

濡れた床はすぐに拭く

踏み台は滑りにくく、安定したものを使う

靴下よりも滑りにくい「裸足」か「滑り止め付きスリッパ」が安心

 

◆子どもと決める「料理のときのやくそく」◆

●火や包丁は大人といっしょに使う

●わからないことはすぐに「教えて」と言う

●作業中はふざけない

●手をきれいに洗ってからスタート

●終わったら道具を片づける

→ 「一緒にルールを作っておく」と守りやすい!



初めてのお手伝いにおすすめの作業


料理のお手伝い

野菜を洗う(2歳〜)

じゃがいもやきゅうりなどを水でこする

トマトをザルに入れて洗う

水遊び感覚で楽しめるので、最初のステップに◎

  

手でちぎる作業(2〜4歳〜)

レタスやキャベツをちぎる

きのこを割く(しめじ、えのき、まいたけなど)包丁不要で安全!感触も楽しいので喜ばれます。

 

混ぜる・こねる作業(2〜5歳〜)

サラダをボウルで混ぜる

ハンバーグやクッキーのタネをこねる

卵をかき混ぜる

スプーンや手を使ってできるので安心。

 

調味料を入れる(3〜5歳〜)

塩や砂糖を「ひとつまみ」などで入れる

醤油や味噌を計量スプーンで量って入れる

正確さより「自分でできた!」という体験が大事

 

盛りつけ(3〜5歳〜)

サラダやフルーツをお皿に並べる

おにぎりを一緒に握る(小さいサイズで)

完成に近い作業なので「できた!」という実感が強い。



子どもの料理のお手伝い 成長の種になる


料理のお手伝い

子どもと一緒に料理をする。子どもはお手伝いの中で失敗や成功を繰り返しながら、少しずつ自信をつけていきます。

 

いつもより時間がかかってしまいますし、思わぬハプニングもあるかもしれません。でも、子どもが自らの手で「誰かの役に立てた」と感じるその瞬間は、何にも代えがたい成長の種となります。

 

台所という日常の空間を、親子でともに学び合い、育ち合える場として活用してみてはいかがでしょうか。